2022年1月9日日曜日

渡航の不安を払拭した聖句

エホバ(主)は汝のいづると入るとをまもりたまわん。 

旧約聖書 詩編121編 8節(文語訳)

1970年代の後半、インドシナ動乱で発生した大量のカンボジア難民を支援するためにキリスト教の援助団体の募集に応じて短期のボランティアに行きました。渡航にあたり、義務付けられたのが幾つもの予防接種です。難民キャンプは非常に不衛生で、また暴動も起こっているということでした。

さて、出発の当日の成田空港でのこと、同行するボランティアの中に牧師がおられました。その方が「祈りましょう」と言って私たちを集め、代表して祈りを捧げたのです。その祈りの中で引用されたのが「主は汝の出ずると入るとを守り給わん」(文語訳聖書)の聖書の言葉です。この言葉を耳にした瞬間、「ああ、自分は無事に帰ることができる」と直感しました。不安が払拭され、平安が与えられました。

クリスチャン同士でよく、「み言葉(聖句)が与えられる」という言い方をします。私にとっては、初めてみ言葉が与えられる経験となりました。まるで「外から」私の心に届けられたような気がしました。不思議な経験でした。

十数年後、カンボジアに平和が実現して私たちが訪問したカオイダンキャンプが閉鎖されるニュースがテレビで流されました。あの、ジャングルに囲まれた過酷な国境の難民キャンプに十数年も暮らさざるを得なかった人々の困難を改めて思わされたのでした。

(M.I.  60代)