2022年6月19日日曜日

お前の怒りは正しいか

主は言われた。「お前は怒るが、それは正しいことか。」

旧約聖書 ヨナ書 4章 4節

聖書の中には、心に葛藤を覚える箇所がいくつかあります。このヨナ書もそのひとつです。ヨナの預言を聞いて罪を悔い改めたニネベの人々。神さまからの罰がニネベに降ることを願うヨナはそれを喜べず、怒りをあらわにします。そのヨナに、神さまはこの言葉を問いかけます。私が、許すこと、理解することが難しい人や出来事と向かい合うとき、怒り続けるヨナの姿に自分自身が重なります。怒りや口惜しさに飲み込まれ、まるで子どものように自分の正しさを握りしめて離さない私は、ヨナのように「怒りのあまり死にたいくらいです!」と神さまに叫びたくなるときがあります。ヨナ書は、そのような私の頑なさを、鏡のように映し出すのです。

怒り続けるヨナに繰り返し問いかける神さまは、「ニネベの人々が悔い改めたのだ。この喜びを、一緒に喜んでくれないか?」そんな願いをヨナに伝えているように感じます。だからヨナ書は、「私の思いは、神さまの思いと一緒だろうか?」と、自分と神さまに問いかけることへと、繰り返し向かわせてくれる書でもあるのです。

(H.K. 50代)