2025年6月1日日曜日

愛のあるところに神あり

はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。

新約聖書 マタイによる福音書 26章40節(口語訳)

子供たちと、ロシアの文豪トルストイ著「靴屋のマルチン」の絵本を読みました。マルチンは妻と息子を亡くし寂しい思いをしていた靴屋です。ある日マルチンは「わしが行くから往来を見ておれよ」との声を聞きました。寒いロシアの冬です。マルチンはサモワール(給湯器)に火をいれシチューをこしらえ、靴屋の仕事をしながら往来に目を配っていました。すると店先には極寒の中、雪かきをするおじいさん、赤ちゃんを抱えた夏服姿のお母さん、りんごを盗んだ子供を叱るおばあさん、が次々と現れました。これらの誰もが靴を買いにきたわけではありません。マルチンは、それぞれに温かい食べ物や上着を差し出し、叱られた男の子を優しく諭しました。マルチンはまた声を聞きました。「わしがわからないかね?わしだよ。」マルチンは毎日聖書を読んでいました。イエスさまが「飢えている時に食べさせ、裸の時に着させ、牢にいた時訪ねてくれた。」と言っておられたのに気づきました。別名「愛のあるところに神あり」で知られるこの民話は、何気ない日常の中で、愛の使者として人に仕え、社会に送りだされる私たちへのイエス様からの励ましのようであります。 

(E.I. 60代)