2025年6月15日日曜日

盲学校の卒業生を励ますオルゴール

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。

旧約聖書 イザヤ書 41章10節(新改訳聖書)

朝のニュースで盲学校の卒業式のシーンが流れました。数人の学生が先生から小さなオルゴールを受け取っています。この時期になると毎年、誰かからその盲学校に電話があり、卒業する生徒の数を聞いてくるそうです。途中から見たので正確ではありませんが、これまでに600個以上が同じ人から匿名で贈られたようです(曲は毎年違うとのこと)。

ニュース後半に、盲学校卒業後スーパーで働きだして2年目の男の子が登場します。店のチラシを手に「これ、どこ?」と尋ねる客。見えない目をチラシに近づけても商品棚の場所がわからず、彼は他の職員に聞いて回り、バタバタしながらの接客でした。

帰宅後その日の苦労を母親と分かち合いながら、なんとか客の要望に応えられて満足げな彼は、卒業式でもらったオルゴールを手に取り、ねじを巻きます。流れてきた「星に願いを」に耳を傾けながら、オルゴールに入っているカードをいつものように両手で触り、目を近づけるのでした。

そこには「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。イザヤ書41章10節」ときれいな手書きの文字が記されていました。これを見て、私の目から涙があふれました。男の子の喜び、贈り主のやさしさ、聖書の言葉、それが一体となって私の心を打ったのでしょう。ちなみに、イザヤ書41章10節は上記のあとに、「たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」と続きます。多くのクリスチャンを励ましてきた言葉です。

伝道とは人を神様の前に連れて来る、あるいは、その人を神様に知っていただくようにする、ことだと思いますが、オルゴールの贈り主は、こんな形でそれを実践されておられるのです。私も何か、こんな伝道ができないものかと思わされた幸福なひとときでした。

(H.M. 70代)